~現場からもケアマネジャーに情報を伝えるのにとてもいいツールであるとの声が上がってきています~
日本介護事業株式会社 FC経営推進本部 全国統括トレーナー 西村允宏 様 (以下、敬称略)
西村:
当社は「だんらんの家」(ウェブサイトはこちら)という
小規模通所介護事業を一軒家を改装した施設で行っており、
介護保険を使わない付帯サービスとしていわゆる「お泊りデイ」も合わせて提供しております。
今日現在、100拠点をフランチャイズで展開しております。
事業展望と致しまして、「ビジョン2020」を掲げております。これは2020年までに全国300事業所を展開し、
日本一のデイサービスブランドを作っていこうということです。
ただし、日本一とは申しましても数の上での日本一を目指しているのではなく、
次に申し上げる3つの点においての日本一、ということになります。
1つ目は「サービスの質」です。簡単に申し上げれば、ご利用者様やご家族様、ケアマネジャー、地域社会から
「デイサービスはたくさんあるけれど、だんらんの家が一番だよね」と全事業所が言っていただけるということです。
2つ目は「経営の質」です。全事業所が健全な経営状態を保っているということにおいての日本一です。
3つ目は「従業員満足度」です。当社はデイサービスをサービス業として位置付けていますので
顧客満足を高めることは当然ですが、同時に従業員満足度の日本一を目指しております。
従業員満足度というのは大きく2つの要素がございます。
1つ目は「従業員の経済的な満足度」です。
つまり、当社直営店のみならずフランチャイズにご加盟されているすべての企業様も含め、
「だんらんの家」ブランドが介護業界ではナンバーワンの給与・待遇であるということを実現することです。
2つめは「従業員の精神的な満足度」です。働くスタッフの方々のやりがいや生きがい、働き甲斐、
仕事を通じてライフプランを描くことができる、自己実現をしていくことができる、ということを実現していきたいと考えております。
「だんらんの家」で働けてよかったなあと思っていただけるように環境整備にも力を入れております。
こうした従業員の満足度向上がサービスの質の向上、経営の質の向上につながり、顧客満足につながるものと考えております。
今申し上げたように「サービスの質」、「経営の質」、「従業員満足」という3点において日本一のブランドを作ることを目標に事業推進をいたしております。
西村:
ほかのフランチャイズチェーンでは、本部がやり方の仕組みだけを加盟企業にお伝えして、
あとは自社の経営努力でやってくださいというようなこともあるとうかがっています。
しかし、当社はご加盟いただいた企業様にビジネスモデルの提案を行い、フランチャイズ本部とご加盟企業様、
現場スタッフの皆様が手を取り合って事業を作り上げ、健全な経営をしていただくことを目指しております。
ですので、まずは当社の目の行き届く範囲である東京・神奈川・千葉・埼玉の一都三県を中心として事業を展開してまいりました。
そうした中、フランチャイズ本部としてのノウハウの蓄積、本部スタッフの人材育成も進んできておりますし、
また、業界内でも全店黒字という例はないようですので、
そういった評判をお聞きになった例えば新潟や大阪、九州など全国の企業様からのお問い合わせが増えております。
ご加盟契約まで進むことも多く、今年度はすでに新潟にオープンしておりますし、今年後半には名古屋や滋賀に展開を予定しております。
本格的には来年度からになろうかとは思いますが、全国への出店を進めております。
西村:
介護保険という枠組みの中で行っている以上、介護事業で提供するサービス、
すなわち入浴・排泄・食事といった三大介護要素やレクリエーション、アクティビティといったことはモノや価格面において、
各事業所様の間では大きな差は存在しません。全く差がないといっても差し支えないでしょう。
ではどこで差がつくのかというと、それは人材、働くスタッフの質です。
サービス業ですから、「提供サービスにかかわる人材の質こそがサービスの質・価値を決定する」ととらえております。
多くの介護事業所様でも技術研修であったり、法改正の研修など知識部分での教育研修は存在していますが、
当社が足かけ10年にわたり介護事業を営んできた中で、人格形成・自己啓発・モチベーションといった人材育成の研修、
または数値管理といったような経営スキルを高める研修が全くなされていないことが、介護業界の一番の問題であると感じております。
従いまして、苦労と感じているわけではありませんが、
人材育成、人格形成、働くスタッフ一人ひとりの意識レベルの向上に当社は一番力を入れ、汗を流しております。
西村:
私も経営のご指導・立ち上げのご支援に現場に入らせていただくことがありますが、
クリックの仕方から教えなければならない(笑)という現状があることからも介護業界のIT化は遅れています。
しかし、介護業界が成長産業ということもあってたくさんの企業様が参入してきておりますし、
そうなると今後さらにサービス業としての色合いが強くなり、特に「選択的サービス」の時代になるであろうと考えております。
すわなち、ケアマネジャーに勧められるままに施設に入る、選ぶというより困っているゆえに仕方ない、勧められたからここに入ろうという時代から、
ユーザーサイド、利用者様サイドが利用したいサービスをご自身で選択する時代に変わってきます。
ですから、いくら働くスタッフがPCが苦手だということがあるにせよ、
今後は運営企業側としては情報発信をユーザーサイドに強く広げていかない限り、
ご利用者様に選んでいただけないということになるのではないかと考えています。
西村:
他社様も同じだとは思いますが、介護事業所が日々現場で行っているサービス、
例えばイベントやレクリエーション、アクティビティ、または施設内の様子などをご家族やケアマネジャーにお伝えするのに、
口頭ベースであったり、月に1回報告書を作成してお写真などと一緒にお渡しするといった手段しか存在しておりませんでした。
しかし、実際に今日起きた出来事をリアルタイムで配信していくことで、
ご家族様やケアマネジャーにポータルサイトをご覧いただき「今日はこういうことをやっているんだな」と知っていただくことが可能となります。
また、お取引のあるケアマネジャーであれば報告書で施設の情報を伝えることもできますが、
新設の法人・新規立ち上げとなると当然、お取引のあるケアマネジャーや事業所の数は少ないですので、
チラシや写真などの販促ツールをもって、「こういうことをやっているんですよ」という取り組みの状況を足で伝えていくことになります。
しかし、ほかの分野、例えば外食などもインターネットで評判や口コミを調べて行く時代になっているわけですから、
こういったポータルサイトが広く認知され、特にユーザーサイドがリアルタイムで情報を得られる仕組みを利用するということは、
運営企業側からすれば費用対効果も高く、コスト削減につながるという経営判断をいたしました。
実際に、ケアマネジャーやご家族からは「(おじいちゃん、おばあちゃんが)写っていたよ」ですとか、非常にお喜びの声をいただいています。
また、当社直営店舗の現場からもケアマネジャーに情報を伝えるのにとてもいいツールであるとの声が上がってきていますので、
そういった面で効果を感じています。
西村:
大きく2点ございます。
1つ目は、広く認知されるように、特にユーザーサイドへのPR活動・広告宣伝についてです。
ポータルサイトはあくまでも枠組みですから、それをいかにユーザー側であったり発信側が活用していくかということで、
利便性あるものに育っていくのかどうかが決まるのではないかと思います。
どれだけいいものであったとしても、周知されていなければ宝の持ち腐れになってしまいます。
2つ目は、先ほどの話にもありますとおり、介護業界はPCスキルの低い方も多い現状がありますので、
できる限りインタフェースを簡単にして、操作性の良いものとしていただければと思います。
今でもブログ更新レベルのことであり、使いやすくなってはいますが、
今後はさらにリアルタイムで簡単に情報を更新できるものとなれば、
非常に魅力的なメディアになってくるのではないかと考えております。
けあたすの今後に期待いたしております。
日本介護事業株式会社
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